
- 整体院を開業しようと考えている
- 料金設定はどうしたらいいんだろう
- 安くした方がお客さんは集まるのかな?
整体院を運営している私が、こんな疑問に答えます。
料金設定は、開業するときの悩みどころの一つですよね。
高くすると顧客が集まらないかもしれないし、かといって安く設定すると稼ぐのに苦労しそうだし…。
- 整体院の料金設定で重視すべきこと
- 価格競争をするリスク
- 料金設定の具体的な手順

料金設定は、顧客数や売り上げを大きく左右します。開業する際の重要なポイントなので、是非最後まで読んでみてくださいね。
私の開業後3年間の収益については、こちらの記事で公開しています。
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整体院の料金設定のポイント

価値主導で考える
整体院に限った話ではありませんが、サービスを提供する上で「なんとなく」料金設定を決めてしまうと、後々必ず後悔します。
- なぜその価格に設定したのか
- その価格でいくと年間どのくらいの収益が見込めるのか
少なくとも上記の質問には答えられるよう、戦略を立てなければなりません。
それでは、本題に入ります。
料金設定において重要なポイントは、「価値主導で考えること」です。
つまり、
- 他にはマネできない自分の強み(価値)を打ち出し、
- それに対する料金を設定する
要は、安易に安売りするのではなく、お店の付加価値を高め、それに相当する料金を設定しましょうねという話です。
安売りしてはいけない理由
なぜ安売りしてはいけないのか、理由は以下の2つです。
- 価格競争の底なし沼にハマる
- 長期的なリピーターが集まりにくい
✓価格競争の底なし沼にハマる
料金を安く設定すると、当然、新規客は集まりやすくなります。
しかし、その顧客とあなたの整体院をつないでいるのは「安さ」という一点でしかありません。
他店に顧客を奪われないためには、常に価格競争で勝負しなければならず、競合が値下げしたら自分も…というように底なし沼にハマってしまう危険性があります。
✓長期的なリピーターが集まりにくい
価格を理由に集まる顧客は、他にもっと安く受けられる整体院があれば、簡単に流れてしまいます。
つまり、価格以外にあなたの整体院の魅力を感じていなければ、長期的なリピーターになる可能性は低いということです。
あなたの事業を支えてくれるファンを増やすためにも、価格競争で勝負するのではなく、唯一無二の価値を提供していきましょう。
リピーターの獲得については、「整体院運営におけるリピーターの作り方。ファンが生まれる条件とは?」で詳しく解説していますで是非ご覧ください。
価値主導のメリット
- 値段以外に価値を見出してくれるコアなファンが集まる
- 経済的に余裕のある人が集まりやすい
「料金を上げると顧客が集まらないんじゃないか…」と不安に思う人もいますが、料金に相応する価値を生み出すことができれば、人は集まります。
そして、そのときに集まる顧客の多くは、経済力のある人たちです。
新規顧客がリピーターになるかどうかは、相手の財布事情も関係してきますから、当然お金に余裕のある層を狙った方がいいですよね。
嫌な言い方ですが、これがビジネス戦略です。
価値主導で料金を設定することは、必然的に質の良い顧客を集めることに直結します。
※集客に関しては、「整体院で新規集客する具体的な5つの方法【顧客が集まる仕組みを解説】」で詳しく説明していますので、是非ご覧ください。
整体院の価値を明確化する

価値主導で料金設定をするためには、自分の店舗の価値を明確に打ち出さなければなりません。
- 自分の強みを知る
- 商品設計を考える
上記の手順に沿って、自身の整体院の価値について考えてみましょう。
自分の強みを知る
- あなたの整体院の強みは?
- その強みを求めている人はどんな人?
- その人はあなたの整体院でどんなメリットを得られる?
まずは上記の質問に答えてみてください。
あなたの答えが、どんな整体院にも当てはまるような答えだとしたら、それは強みとはいえません。
ちなみに私の答えはこうです。
具体性が増すほど、他店との差別化を図ることができ、そこに価値が生まれます。
整体院のコンセプトにもつながる部分なので、時間をかけてでもしっかり考えましょう。
商品設計を考える
商品は、「中核」「実体」「付随機能」の3つのレベルから成り立ちます。
- 中核:顧客が本当に買っているもの
- 実体:実際に提供されているもの
- 付随機能:完全な価値を提供するために必要なもの

これだけだと、いまいちピンとこないですよね。
実際に私自身の例を当てはめてみると、以下のようになります。

ポイントは、単に整体施術だけを売っているわけではないということです。
顧客が本当に求めているのは、痛みから解放されて健康な心身を取り戻すことであり(中核)、その価値を100%提供するために付随機能を備えているんですね。
ここまでが、料金設定をする上での前準備です。
自分のお店の価値はどこにあるのか、だいぶ明確になりましたよね?
✓商品設計について詳しく知りたい方はこちらの書籍を読んでください。面白いですよ。
実際の料金設定の手順

それでは、実際にどのように料金を設定していくのかについて説明します。
- 地域の相場を調べる
- 高単価の店の特徴を調べる
- 目標収益を考慮して料金設定
地域の相場を調べる
まずは、あなたが開業する地域の整体院の相場を調べましょう。
都心と地方では家賃に差があるように、整体院の単価も地域によって異なります。
フリーペーパーに掲載されているお店の他、「地域名+整体院」で検索して出てくる店舗の料金を洗い出します。
高単価の店の特徴を調査
続いて、その中で最も高単価の整体院を3つほどピックアップします。
各店舗のホームページをチェックし、
- 店の強み
- コンセプト
- 対象者
を調べましょう。
もしも自分の整体院の価値やコンセプトと丸被りしている店舗があれば、注意です。方向性を変えるか他の付加価値を加えるなどして、差別化を図りましょう。
目標収益を考慮して料金設定
具体的な料金ですが、価値主導で考えるなら相場よりも高く設定しましょう。
どのくらい高くするかは本人の匙加減になりますが、私の場合、地域の相場は3,500~4,000円、私は5,300円に設定しています。

おそらく、地域の人からは「ちょっと高め」と思われる料金です。
料金設定を決めたら、目標収益も考慮してシュミレーションしましょう。
例えば以下のように設定した場合、
- 目標収益:月50万
- 料金:1回4,000円
- 稼働日数:月25日
目標収益を達成するには、一日あたりの収益が20 ,000円、つまり一日に5人施術する必要があります。
このように具体的に数字を出していくと、ビジネスモデルや集客プランがイメージしやすくなりますよね。
料金設定は、自分のお店の価値を明確化することから始まります。
本記事を参考に、あなただけの強みを生かしたお店づくりをしてくださいね。
今回は以上です。
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